社員に「なぜエーテンラボを選んだのか?」を聞いていくインタビューシリーズ。第5回目は2017年からエーテンラボに勤めるエンジニア清田 恭弘(きよた やすひろ)の登場です。
SIerでエンジニアとしてのキャリアをスタートした後、エーテンラボに転職。なぜ「みんチャレ」というサービスに興味を持ったのか、エンジニアとしてどのようなキャリアを目指しているのか、これまで取り組んできたプロジェクトや、今後の技術的なチャレンジについて聞いてみました。
転職するなら今しかないというタイミングだった
清田さんのこれまでのキャリアについて教えてください
2012年に新卒でSIerに入社し、エンジニアとしてのキャリアを歩みはじめました。プログラミングに苦手意識がなかったので、ソフトウェアエンジニアは自分に向いてる職業だろうと思ってこの業界を選びました。
当初は、趣味のゲームやアニメを見る時間を大切にしようと思っていたのですが、新卒でアサインされたプロジェクトがすごく楽しくて「もっと勉強したい!」と思うようになり、気がつくと休日もプログラミングをするようになっていました。
私の配属先は、エンジニアが100人くらい関わっている大規模なクラウドプラットフォームの開発の生産性を向上させるためのチームで、主に担当したのは Jenkins を使ったテストの自動化や検証用環境構築の自動化ツールです。いわゆるCIですね。
私が作った一つのツールが、何人ものエンジニアの生産性を向上させていると思うとワクワクしました。色々な人から「便利だよ!」とか「ありがたい!」と言われたのもすごく自分のモチベーションになっていました。この時の経験が病みつきになっていて「自動化」は自分のアイデンティティになってしまっています。実はエーテンラボの名刺にも「なんでも自動化するエンジニア」という肩書きをのせています(笑)
その後、新規事業開発に取り組むことになり、AWSのアーキテクチャ設計やデータベース設計、テスト設計やセキュリティ対応など幅広く担当しました。どれもこれも新鮮で刺激的な業務だったのですが、ここまでサービス開発に関わるなら、もっとユーザーと近いところにいたいと思うようになりました。私はあくまで SIer なので、サービスを利用しているユーザーの声を直接聞くことがなかったんです。自分が作った画面や機能がユーザーにどう思われているのか気になるけど知ることができないし、知ったとしても何かできるわけでもない。そうした悩みを抱える内に、エンジニアとしてのキャリアも5年を迎えていました。
その頃、エーテンラボに出会い、代表の長坂さん・CTOの山口さんと話して2017年にジョインを決意しました。
みんチャレを知ったきっかけは何でしょうか?
個人的に三日坊主に苦しんでいたところ、ソニーから猫モチーフの習慣化アプリが出ると知ってインストールしたのがきっかけです。プレスリリースが出た日には利用を開始していた記憶があります。
その当時習慣化したかったことは、エンジニアとしてのインプットでした。業務では使わない技術の勉強をしたいなと思っていたのですが、飽きてしまったり、忘れてしまったりすることが多かったんです。でもToDo管理系のサービスは続かなくて。エンジニアが集まる勉強会に行くと、その日から数日は勉強が続いていたので「自分は同じ目的をもつ人たちが集まる空間に行くとスイッチが入るんだな」と感じていました。なので、みんチャレのプレスリリースを読んだ瞬間に「私のためのサービスだ!」と思ったのを覚えています。Webアプリを作ろうというチームに参加して「今日はRailsガイドのこのページを読みました!」などと報告してメンバーに「イイね!」って言われたり、逆にメンバーが「React で画面を作ってみました」と報告しているのを見て刺激になったりして、三日坊主を卒業することができました。自分のやったことを肯定されると嬉しいですし、ついつい忘れていても他のメンバーの活動を見ると「やらなきゃな」って気持ちになります。すごくいいサービスだなと感じていました。
エーテンラボに転職するきっかけは何だったのでしょうか?
みんチャレがソニーから独立するニュースが出た時から気にはなっていました。
先ほどお話した通り、ユーザーと近いところで開発をしたいと思っていた時期だったし、自分が気に入っているサービスなら熱中できそうだとも思いました。一方で気に入っているサービスなだけに、自分の能力で貢献できるんだろうか、むしろダメにしてしまうんじゃないかという不安もあり、気にはなるけど行動に移せずにいました。
それから少しして、妻の妊娠が発覚しました。子どもが生まれると生活環境が大きく変わるだろうし、そうなってから転職するのは心理的に難しくなるんじゃないか、転職するなら今しかないんじゃないかと思って、転職活動を少しずつ始めました。
ちょうどそんな時に知人経由でCEOの長坂・CTOの山口と話をする機会があり、今後の展望や、技術的な課題について直接説明を受けることができました。
山口から「iOSとAWSを僕が一人で担当しているのでAWS関連の業務を任せられる人がいると心強い」と聞き、まさにAWSは私が業務で培ってきたノウハウが活きるところで、エーテンラボに足りない技術スタックを自分が埋められるのかもしれないと。
タイミングといい技術スタックといい、これはもう運命なんじゃないかとさえ思いました。
その日に、妻に「この会社に行きたい」と伝え、快諾してもらえたので入社を決めました。
もっと多くの方にみんチャレを体験してほしい
入社後から今まで取り組んだことを教えてください
2017年の9月に入社してからは、山口からAWS関連の業務を巻き取るところから始めて、その後はサーバーサイドの開発に取り組み、今はAndroidをメインに担当しています。iOS 以外の開発に取り組んでいると言ったほうが早いかもですね。最初にやったのは Rails のテストやリリースの自動化で、それからRDSのオートスケーリング設定をしたり監視と通知を強化したり。そういう基盤整備をしつつ、サーバーサイドの開発にも取り組み始めて、ユーザー向けの機能開発もしましたが、どちらかというとアーキテクチャを見直してスケールするようにしたり slow query と戦ったりと、パフォーマンス改善系が多かったですね。
ここ数年はAndroid開発にも携わっていて、UIリニューアルやチャット画面の機能改善などにも取り組みました。
今抱えている技術的な課題・チャレンジがあれば教えてください。
iOSの開発経験がある人が足りていないので大大大大募集中です!
また、サーバーサイドではパフォーマンス改善に取り組み続けているのですが、キャッシュをなかなか使えておらずRailsに負荷がかかってしまう状況なので、うまく負荷分散していきたいなと考えています。
あとはEC2のスケールアウトが1~2分かかっているのをもっと高速化したいです。そのためにもコンテナ化を進めたいのですが中々手が回らず。
AWSのコスト最適化も進めたいです。ここは抜本的に設計を考え直す必要があって、かなりやりがいのある課題になっています。
今後さらにみんチャレで実現していきたいことはありますか?
もっと多くの方にみんチャレのコンセプトを体験してほしいです。私がプレスリリースを読み「これは自分のためのサービスだ!」と思ったあの時の感覚を、たくさんの人に届けたいですね。
エンジニアとして、ひとつ挑戦してみたいことに「みんチャレコンセプトを伝えられる」体験の実装があります。みんチャレのコンセプトは、私が勉強会に参加して刺激を得ることで行動に移せていたような、似た体験をしている人には伝わりやすいのですが、そうではない場合、匿名チームを作ってチャレンジに取り組むことの価値や楽しさってなかなか伝わりにくい。でもここがみんチャレの良いところなので、誰にでも価値が分かってもらえるような体験を作ることができればと考えています。これは広報やマーケティングだけではなく、アプリ内の機能としてももっと改善できるはずなので。
自分の好奇心と能力を駆使して価値を生み出していくことにやりがいを感じている
エンジニアとしてのキャリア形成で意識している点はありますか?
昔から、エーテンラボに対して「自分のできることを全力でやりたい」と考えています。エーテンラボでは 未来会議[^1]を定期開催しており、エーテンラボとみんチャレ、そして自分の未来を考える機会があるのですが、そこで私はいつも「自分の力を最大限発揮する」ということを自分が実践することとして書いています。権限の有無や担当業務かどうかにかかわらず、自分の持つスキルを出し惜しまないようにしています。自分の知見で解決できる課題がないか、社内の情報共有ツールに一通り目を通すようにしています。
[^1]: 未来会議についてはこちら
こうした働き方だと、1つの業務や技術を深堀りすることがないので「器用貧乏にならないか?」というキャリア上の不安もあったのですが、1on1で山口と相談したり、スタートアップで働いたことがある社外の方とも話してみて、自分の好奇心の強さと能力を駆使しながら価値を生み出していくことに心地よさとやりがいを感じているのであれば、こうした働き方を続けていく中で見えてくるものや、自分にしかない経験を積むことができるだろうな、と考えています。
どのようなエンジニアと共に働きたいですか?
「ユーザーにいい体験を届けたい」「これを使って習慣化に成功してほしい」とか「ユーザーにこんな体験をさせるわけにはいかない!」 みたいな、ユーザー視点に立ったプロダクト愛を持っている人と働きたいです。
あとは、プログラミングではなく開発全体のプロセスを楽しめる方が良いなと思います。エーテンラボでは、課題の特定〜仮説の策定〜施策の検討〜具体的な仕様の検討〜開発・リリース〜施策の結果検証まで開発チームが関わっています。全て一人で行うわけではないですが、最初から最後まで関わることにやりがいを感じることができるかは大事なポイントかもしれません。個人的には、ここがエーテンラボで開発する上で一番の面白さだとも感じています。
ありがとうございました!
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